甲子園、高校野球のラガーさん、春センバツはネット裏席から立ち退き！

第88回選抜高校野球大会が3月20日に阪神・甲子園球場で開幕する。

今大会からはバックネット裏前方に118席の「ドリームシート」が新設され、軟式野球チームの小中学生が無料招待されることに決まった。

これに伴い、1999年から春夏通じてネット裏席から観戦していた甲子園名物、ラガーさんが、やむなく、ネット裏の指定席から退去ということになるらしい。



スポンサードリンク







今年に入り大会運営委員会はネット裏中央付近の最前列から7列目までの計118席をドリームシートとすると発表。

日本高校野球連盟の竹中雅彦事務局長は

「少年野球人口は毎年減少している。臨場感あふれる席で観戦し、甲子園でプレーする夢を持ってほしい。」とその趣旨について説明した。

ラガーさんは春は寝袋、夏は海水浴用の折りたたみベッドを持参し、ネット裏に通じる８号門前に毎日野宿し、開門と同時に最前列を確保してきた。

黄色いキャップとラガーシャツの観戦スタイルで、高校野球ファンの間では有名人でテレビ番組やイベントからお呼びがかかり、自身著書も出版した。

ラガーシャツは4試合ある日は試合前と5回のグラウンド整備のタイミングで一日7回も着替えるという。

大会期間中の通し券を春は2万円、夏には2万6000円で購入しており、ネット裏最前列、ちょうど右バッターボックスの背後の「A-73」がお馴染みの指定席となっていた。

しかし、高校野球の開催期間中、甲子園はほぼ全席が自由席の為、2015年大会ではあるトラブルが発生していた。

ラガーさんの偽者が出現し、中継で並んで観戦する姿が映し出されただけでなく、本物と指定席を巡り騒動が起きたのだ。

偽物はツイッター上で、自らを「偽ラガー」と名乗り、東海大相模（神奈川）対聖光学院（福島）による2回戦が行なわれた8月12日に球場へ一番乗り、ラガーさんがいつも座る席「A73」の隣の「A74」を確保。

だが、ラガーさんとともにこの席周辺で観戦する8号門クラブのメンバーに「後ろの席に行け！」
と強要され、嫌がらせを受けたと主張し、その一部始終をツイッターに書き込んだのだ。

今回のドリームシート創設はそのようなトラブルが背景があったのではないだろうか？






スポンサードリンク







【甲子園、高校野球のラガーさん、春センバツはネット裏席から退去！】



ネット裏指定席から立ち退きを食らい、移動先はどこになるのだろうか？

ラガーさんは

「春センバツには行く。ドリームシート外の8列目以降にも常連メンバーがいて押しのけることは出来ない。最前列には手に入れるのにどれだけ苦労しても納得できる醍醐味があったが、それがなくなったから　今後はどこの席から見ることになるか分からない。

違う角度から野球を見て新しい魅力を発見できるかもしれない。ホテルに泊まって気楽に見よう。
という心境に変わるかも知れない。現地観戦は引退してテレビ観戦に切り替えるかもしれない。
やってみないと分からない。」と揺れる心境を語った。

ラガーさんの他にも 、8号門前に並びネット裏で全試合を観戦するファンは常時30～40人。
常連を広く含めると80～100人に上り『8号門倶楽部』として緩やかに連帯している。

「今すぐ指定席での観戦を辞めて『テレビに映りたいだけだったんだ。』と思われるのは悔しい気もする。」　

かつては

「高校野球観戦はぶっ倒れるまでやりたい。いつかは体力的に行けなくなる日が来るだろうけれど
　ラガーシャツは1試合ごとに変えているから注目してよ。」

と意気揚々に語っていたラガーさん、これまでとは違う高校野球、春センバツをどのように観戦することになるのだろうか？



スポンサードリンク